肩の痛み
肩の痛みは、日常生活で誰もが経験する可能性のある症状です。急な痛みから慢性的な鈍痛まで、その種類や程度は様々です。肩の痛みを感じると、腕を上げたり、服を着替えたり、重い物を持ったりといった日常的な動作が困難になることがあります。多くの場合、肩の痛みは自然に治まりますが、中には放置すると悪化し、日常生活に支障をきたすものもあります。
このページでは、肩の痛みの原因、考えられる病気、治療法について詳しく解説します。また、当院での肩の痛みに対する診療についてもご紹介いたします。肩の痛みでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
肩の痛みの原因
肩の痛みの原因は多岐にわたります。主な原因としては、以下のものが挙げられます。
筋肉や腱の炎症
肩の筋肉や腱を使いすぎたり、無理な姿勢を続けたりすると、炎症を起こしやすくなります。特に、スポーツや仕事で肩をよく使う方は注意が必要です。
肩関節周囲炎(五十肩)
肩関節周囲炎、いわゆる五十肩は、肩関節の周囲の組織が炎症を起こし、痛みや可動域制限を引き起こす病気です。40代以降の方に多く見られ、加齢に伴う組織の変性や血行不良が原因と考えられています。
腱板損傷
腱板とは、肩関節を安定させる役割を持つ4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱のことです。これらの腱が断裂すると、肩の痛みや力が入らないといった症状が現れます。転倒やスポーツでの怪我、加齢に伴う腱の変性などが原因となります。
変形性肩関節症
肩関節の軟骨がすり減り、関節が変形することで痛みが生じる病気です。加齢や外傷、関節リウマチなどが原因となります。
その他の原因
肩の痛みの原因は、上記以外にも様々なものが考えられます。例えば、
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 胸郭出口症候群
- 石灰沈着性腱板炎
なども肩の痛みを引き起こすことがあります。また、内臓の病気が原因で肩に痛みを感じることもあります(関連痛)。
肩の痛みによって引き起こされる病気
肩の痛みは、様々な病気によって引き起こされる可能性があります。代表的な病気としては、以下のものが挙げられます。
肩関節周囲炎(五十肩)
肩関節周囲炎は、肩の痛みと可動域制限を特徴とする病気です。初期には安静時にも痛みがあり、徐々に腕を上げたり、後ろに回したりすることが困難になります。痛みのため夜眠れないといった症状もよく見られます。
腱板損傷
腱板損傷は、肩の痛みや力が入りにくいといった症状を引き起こします。損傷の程度によっては、腕を上げることができなくなることもあります。また、夜間に痛みが増すこともあります。
変形性肩関節症
変形性肩関節症は、肩の痛みや可動域制限を引き起こします。関節の変形が進むと、肩を動かすたびにゴリゴリとした音がすることがあります。
石灰沈着性腱板炎
石灰沈着性腱板炎は、腱板の中にリン酸カルシウムの結晶が沈着することで、激しい痛みを引き起こす病気です。特に、夜間に痛みが強くなることが多いです。
肩の痛みの処置や治療法
肩の痛みの治療法は、原因となっている病気や症状の程度によって異なります。主な治療法としては、以下のものが挙げられます。
保存療法
保存療法とは、手術を行わずに症状の改善を目指す治療法です。肩の痛みの多くは、保存療法で改善します。
安静
痛みが強い場合は、肩を安静に保つことが大切です。無理な運動や重い物を持つことは避けましょう。
薬物療法
痛み止めの内服薬や湿布、塗り薬などを使用します。炎症が強い場合は、ステロイド薬を使用することもあります。
物理療法
温熱療法や電気療法、マッサージなどを行います。筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、痛みを軽減します。
運動療法
肩のストレッチや筋力トレーニングを行います。肩関節の可動域を広げ、肩周囲の筋肉を強化することで、痛みの再発を予防します。当院では、理学療法士が患者さんの状態に合わせて、適切な運動療法を指導いたします。
注射療法
痛みが強い場合や、保存療法で効果が得られない場合は、注射療法を行うことがあります。
ヒアルロン酸注射
肩関節にヒアルロン酸を注射することで、関節の動きを滑らかにし、痛みを軽減します。
ステロイド注射
炎症を抑える効果のあるステロイド薬を注射します。ただし、ステロイド薬には副作用もあるため、使用は慎重に行います。
手術療法
保存療法や注射療法で効果が得られない場合や、腱板が完全に断裂している場合などには、手術が必要となることがあります。手術の方法は、病気の種類や状態によって異なります。近年では、関節鏡を使った低侵襲な手術も行われています。
未承認医薬品・医療機器について
当院では、症状によっては国内未承認の医薬品や医療機器を使用する場合があります。その際は、患者さんに十分な説明を行い、同意を得た上で使用いたします。
- 未承認医薬品・医療機器を使用した治療は、保険診療の対象外となります。
- 未承認医薬品・医療機器の使用には、副作用のリスクがあります。
肩の痛みについてのよくある質問
Q1. 肩の痛みは放置しても治りますか?
A1. 軽度の肩の痛みであれば、安静にしていれば自然に治ることもあります。しかし、痛みが長引く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、医療機関を受診することをおすすめします。放置すると、症状が悪化し、治療が長引くこともあります。
Q2. 五十肩は治りますか?
A2. 五十肩は、適切な治療を行えば多くの場合、改善します。治療には、安静、薬物療法、物理療法、運動療法などがあります。根気強く治療を続けることが大切です。
Q3. 腱板損傷は手術が必要ですか?
A3. 腱板損傷の治療は、損傷の程度や患者さんの活動レベルによって異なります。軽度の損傷であれば、保存療法で改善することもあります。しかし、腱板が完全に断裂している場合や、保存療法で効果が得られない場合は、手術が必要となることがあります。
Q4. どのような場合に病院を受診すべきですか?
A4. 以下の場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
- 痛みが強い場合
- 痛みが長引く場合
- 腕を上げたり、後ろに回したりすることが困難な場合
- 肩に力が入りにくい場合
- 夜間に痛みが増す場合
- 発熱やだるさなどの全身症状を伴う場合
当院の肩の痛み診療について
当院では、整形外科専門医が、患者さんの肩の痛みの原因を特定し、適切な治療法をご提案いたします。問診や触診に加え、レントゲン検査やMRI検査などを行い、正確な診断を行います。治療法については、保存療法を基本とし、患者さんの状態に合わせて、薬物療法、物理療法、運動療法、注射療法などを組み合わせます。手術が必要な場合には、連携している高度医療機関にご紹介いたします。
また、当院では、理学療法士が患者さん一人ひとりに合わせたリハビリテーションプログラムを作成し、肩の機能回復をサポートいたします。肩の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
院長より
肩の痛みは、日常生活に大きな影響を与える症状です。「肩が痛いのは年のせい」と諦めずに、ぜひ一度当院にご相談ください。私たちは、患者さんの痛みを和らげ、快適な生活を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。土日祝日も17時まで診療しておりますので、お仕事帰りや週末にもお気軽にご来院ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
