四十肩・五十肩
四十肩・五十肩は、肩関節周囲炎とも呼ばれ、40代から50代の方に多く見られる肩の痛みと運動制限を伴う疾患です。多くの場合、明らかな原因がなく発症し、徐々に痛みが増していきます。夜間痛で眠れない、腕を上げたり回したりすると激痛が走る、といった症状が現れることがあります。日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
当院では、患者さん一人ひとりの症状や状態に合わせた丁寧な診察と、痛みを和らげ、肩の機能を回復させるためのリハビリテーションを中心とした治療を行っています。土日祝日も17時まで診療しておりますので、お仕事や家事で忙しい方でも通院しやすい環境です。
四十肩・五十肩の症状について
四十肩・五十肩の主な症状は、肩の痛みと肩関節の可動域制限です。症状の経過には個人差がありますが、一般的には以下の3つの段階を経て進行します。
急性期
発症初期は、肩に強い痛みが生じます。特に、夜間痛が強く、眠れないほど痛むこともあります。腕を動かすと激痛が走り、日常生活に大きな支障をきたします。
慢性期
急性期の激しい痛みは和らぎますが、肩の可動域制限が目立つようになります。腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になります。肩周りの筋肉が硬くなり、動かすと突っ張るような感じがします。
回復期
痛みや可動域制限が徐々に改善していきます。ただし、完全に元の状態に戻るまでには、数ヶ月から数年かかることもあります。
これらの症状以外にも、肩甲骨周りの痛み、首の痛み、腕のしびれなどが現れることもあります。
四十肩・五十肩の原因について
四十肩・五十肩の明確な原因は、まだ解明されていません。しかし、加齢に伴う肩関節周囲の組織の変性や、血行不良、姿勢の悪さなどが関与していると考えられています。
具体的には、以下の要因が考えられます。
- 肩関節周囲の腱板(けんばん)や関節包(かんせつほう)の炎症
- 肩関節の軟骨の摩耗
- 肩関節周囲の筋肉の柔軟性低下
- 猫背などの姿勢の悪さ
- 運動不足
- 冷え性
これらの要因が複合的に関与して、肩関節周囲の組織に炎症が起こり、痛みや可動域制限を引き起こすと考えられています。
四十肩・五十肩の病気の種類について
四十肩・五十肩は、肩関節周囲炎という病気の総称であり、その中にいくつかの種類があります。
腱板損傷(けんばんそんしょう)
肩関節の安定性を保つ腱板が、加齢や外傷によって損傷することで、痛みや可動域制限が生じます。
石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)
肩関節周囲の腱板に、リン酸カルシウムの結晶が沈着することで炎症が起こり、激しい痛みが生じます。
肩関節拘縮(かたかんせつこうしゅく)
肩関節周囲の組織が癒着し、関節の動きが悪くなる状態です。
上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)
力こぶを作る筋肉である上腕二頭筋の腱が、肩関節付近で炎症を起こし、痛みが生じます。
これらの病気は、四十肩・五十肩と似たような症状を引き起こすことがありますが、それぞれ治療法が異なります。
四十肩・五十肩の治療法について
四十肩・五十肩の治療は、痛みを和らげ、肩の機能を回復させることを目的として行われます。
当院では、患者さんの状態に合わせて、以下の治療法を組み合わせて行っています。
薬物療法
痛み止めの内服薬や湿布などを使用し、炎症を抑え、痛みを和らげます。
リハビリテーション
理学療法士による個別指導のもと、肩関節の可動域を広げる運動療法や、肩周りの筋肉を強化する筋力トレーニングを行います。
注射療法
痛みが強い場合には、肩関節内にヒアルロン酸やステロイドなどの注射を行うことがあります。
装具療法
必要に応じて、肩関節を安定させるためのサポーターや装具を使用します。
これらの治療法に加えて、日常生活での注意点や、自宅でできる運動療法なども指導させていただきます。
四十肩・五十肩についてのよくある質問
Q1. 四十肩・五十肩は放置しても治りますか?
A1. 放置しても自然に治ることもありますが、症状が長引いたり、肩の可動域制限が残ったりする可能性があります。早めに適切な治療を受けることをおすすめします。
Q2. 治療期間はどのくらいですか?
A2. 治療期間は、症状の程度や治療法によって異なりますが、一般的には数ヶ月から1年程度かかります。根気強く治療を続けることが大切です。
Q3. どんな運動をすれば良いですか?
A3. 痛みが強い時期には、無理な運動は避けてください。痛みが和らいできたら、肩関節をゆっくりと動かすストレッチや、肩周りの筋肉を強化する運動を行いましょう。具体的な運動方法は、当院の理学療法士が丁寧に指導いたします。
院長より
四十肩・五十肩は、日常生活に大きな支障をきたすつらい症状です。しかし、適切な治療を行えば、必ず改善します。
当院では、患者さん一人ひとりの症状や状態を丁寧に評価し、痛みを和らげ、肩の機能を回復させるための最適な治療プランをご提案いたします。
「もう年だから仕方ない」と諦めずに、ぜひ一度ご相談ください。私達は、整形外科専門医として、またリハビリテーション科医として、あなたの肩の痛みを根本から改善できるよう、全力でサポートいたします。
土日祝日も17時まで診療しておりますので、お気軽にご来院ください。国分寺駅より徒歩5分とアクセスも便利です。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
